リズム |
睡眠と覚醒の体内リズム |
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眠りと覚醒に関与するリズムは、数種類あると考えられていますが、 代表的な3つのリズムがあります。 サーカディアンリズム(概日リズム) 地球上には昼と夜という性質の全く異なる2つの時間帯を含んだ1日というものがあります。 地球上の全ての生物は、この1日とういサイクルに適応する形で生き延びてきました。 このため全ての生物は、生体リズムという遺伝情報を持っています。1日の半分が活動期で残りの半分が休息期というものです。 1日の時間は、生物によって異なります。 23時間という生物もいれば、24時間の生物もいます。人間のサーカディアンリズムは約25時間です。 つまり人間の体内時計は、1日25時間ということです。なぜ25時間なのか、はっきりした理由はわかっていません。ただ、昼と夜の長さが季節によって変わるように、変化に富んだ環境の中で多様な生活を続けるためには、24時間のリズムでは都合が悪かったと考えられています。 サーカセメディアンリズム(概半日リズム) これは、1日を半分に分けて、その半分の中にもそれぞれ活動期と休息期があるというリズムです。昼食後、自然に眠気が出るのはこのサーカセメディアンリズムにより、休息期に入るからです。ただこの生体リズムは、個人差があり昼の眠気のピークが午後2時頃の人もいれば、5時頃の人もいます。 ウルトラディアンリズム(超日リズム) 睡眠と覚醒の周期として、約90分という短い周期が基本になっているのが ウルトラディアンリズムという生体リズムです。 眠気には、体内から出るホルモンや睡眠物質が関係していますが、これらの生体リズムは各種物質の放出量の増減や体温の変化や活動に影響を与えています。 ただ生体リズムは、12時間眠らなければいけない、12時間活動しなければいけないというほど、強い力を持つものではありません。 サーカセメディアンリズム(概半日リズム)が正確に12時間の周期をもつとすれば、朝7時に起きた場合、午後2時に昼の眠気がピークになります。しかし、実際には眠気のピークの出現は、1日の生活によって変化します。興奮していたり、仕事が忙しいときなどは眠気を感じないものです。 生体リズムは、機械の様に規則的なものではなく、とても流動的です。 なぜなら生物にとって、厳密さの要求は、ときには命取りになります。強い枠にはめると、外界の状況の変化に対応できず、滅びてしまいます。 生物にとっては、臨機応変に対応できることがとても大切なことなのです。 人間も生活の様々な場面で、適応力を発揮しています。 早起きしなければいけない人は、早起きできます。夜働いている人は、サーカディアンリズムは後ろにずれて、夜に高い意識レベルを保てるようになるものです。 スポンサード リンク |
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