食生活

免疫力を高める食生活

人の腸内には、体全体のリンパ組織のうち約70%が存在し、免疫力の中心的存在となっています。
従って、免疫力を高めるには食生活が重要になってきます。
腸内には、およそ100種類、100兆個の細菌が棲みついていますが、善玉菌と言われる乳酸菌やビフィズス菌などの細菌は、ビタミンを合成し、代謝の促進や消化吸収の補助、体外から入ってくる病原菌の増殖防止、腸内での食物腐敗防止などの役割を果たしています。 
 
一方で、病原性大腸菌などの悪玉菌は、腸内でアンモニアなどの有害物質や活性酸素を作り、体内の炎症の原因を作ったり、発がん物質を産生します。
悪玉菌が発生する原因として、食べ過ぎや疲労、運動不足、ストレスなどがありますが、特に便秘は悪玉菌の増殖の大きな要因になりますし、悪玉菌が多くなると便秘になります。

便秘にならず、腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌を抑えるには、ヨーグルトなどの乳酸飲料、納豆、味噌などの発酵食品、食物繊維を多く含む海藻類、豆類、野菜、果物、こんにゃくなどを食べる必要があります。
特に食物繊維は、腸内の余分な糖や脂肪、発がん物質、残留農薬や食品添加物などの余剰物や有害物質を大便と共に捨て、生活習慣病の予防・改善に役立ちますので、健康な食生活には欠かせません。
 
野菜では、がん予防の可能性の高い食品として、にんにく、キャベツ、大豆、生姜、人参、セロリが代表的なものとしてあげられます。
 
近年、海の野菜として海藻の効能が注目されています。
海苔には、降圧、強肝、抗コレステロール、抗血栓などの作用があるタウリンが多く含まれています。ワカメに大量に含まれている葉緑素は、コレステロール低下作用、抗がん作用、口臭予防などがあります。モズクや昆布などのヌルヌル成分の中に含まれるフコダインは、NK細胞やマクロファージを活性化しますし、がん細胞の自殺を促進します。

魚介類に含まれる油は、EPA(エイコサンペタエン酸)とDHP(ドコサヘキサエン酸)を含む不飽和脂肪酸です。
EPAは、中性脂肪を低下させたり、動脈硬化を防ぐHDLコレステロールを増加させ、一方で総コレステロールを低下させます。また血管を拡張して血圧をさげたり、血栓症を防ぐ効能もあります。
DHAは、記憶力や学習能力など脳の働きを高めます。
 
サバ、イワシ、サンマなどの青魚やマグロ、ハマチには、食欲抑制作用のあるヒスチジン(必須アミノ酸)が多く含まれ、食べ過ぎを防いでくれます。

シジミやアサリ、ハマグリなどの貝類は、肝臓の機能を強化したり、血液中のコレステロールを減少させたり、インスリンの分泌を促進したり、血圧を正常化したりする効能があります。

生命を産み出した海の産物は、免疫力を高める食生活に欠かせません。


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