寝具と寝室

快眠のための寝室環境と寝具

快眠に影響する要因は、いろいろありますが、寝室環境や寝具も大切な要因です。音、光、温度と湿度、清浄な空気、香りなどの要素を整えることが大切です。


快眠を妨げる要素のひとつが騒音です。高齢になるほど、眠りが浅いために騒音の影響を受けやすくなります。寝室の騒音レベルは、若年層で40dB以下、高齢者は30dB以下が良いとされています。家庭内の配慮や外に対しては二重窓や遮音カーテンで防音対策を。



就寝前の部屋の明かりは30ルクス以下、就寝時は薄明かりから1ルクス程度が良いとされています。
日中に太陽光を浴びますと、眠気を催すホルモン、メラトニンの量が増加します。
就寝前に明るい照明の中で過ごすと、メラトニンの分泌が抑制されます。
就寝2時間前の照度は、60ルクス以下、就寝直前には、10〜30ルクスが良いでしょう。
夜間のトイレが明るすぎて目覚めてしまうこともあります。トイレの照度は、10〜20ルクス、廊下は1〜10ルクス程度が良いとされています。


温度と湿度
寝室の温度は、夏場は23〜27℃、冬は14〜18℃、湿度は年間を通して50%前後が望ましいとされています。壁に珪藻土などの土を使用した壁紙を使うと、保湿効果(適度な湿度を保つ)があり熟睡しやすいと言われています。


寝具
快適な寝具を選ぶことも快眠のポイントとなります。
柔らかい敷布団は、身体が沈みこんでしまい体表とシーツの接触面が多くなるので、不快感で寝苦しくなります。腰痛の原因にもなります。敷布団は、適度の硬さが必要です。
 
掛け布団は、汗を吸収しやすく、保湿性のあるものが適しています。羽毛などの天然素材がおすすめです。
 
枕は、寝心地がいいと感じることが基本です。体形や好みによって、自分に適した枕は異なります。
枕の形状や高さが首の湾曲にあっていることが大切です。首筋のこりや張り、痛みがある場合は
枕が合っていないと考えてください。
 
枕選びのポイントは、第一に高さです。男性の場合、後頭部のあたる部分の高さが5〜6cm、首のあたる部分の高さが7〜8cm、女性の場合は、後頭部の高さが3〜4cm、首の部分の高さが5〜6cmの高さにすると、後頭部と首と肩にかかる理想の圧がほぼ実現できるとされています。
後頭部と首、肩にそれぞれ2.5対1対1.2の割合で圧がかかる枕が理想とされています。

枕選びのポイントの第二は、大きさです。人は、寝ているときに少ない人でも20回以上、多い人で40〜50回寝返りをうちます。横幅が短い枕だと、寝返りで頭がはずれやすくなります。
一般に寝返りの回数が多い若い人で、60cm程度の横幅、高齢者で肩幅程度が良いとされています。枕の奥行きは、40cmは必要とされています。
 
ポイントの第三は、硬さです。これは、自分が最も寝心地が良いと感じる硬さを選ぶことです。
理想は、後頭部から首にかけて均等に圧力が分散される硬さ(素材)ですが、目安として自分の好みよりやや硬めを選んだほうが、健康のためには良いでしょう。

 
枕と年齢
親がはじめて子供に枕を与えるのは、平均5〜6歳頃が一番多いようですが、この年代ではまだ枕は必要ありません。乳幼児は、枕なしでも全く問題なく眠れます。
子供が枕を必要とし始めるのは、急に身長が伸び始める10歳前後です。この頃、頚椎の湾曲がほぼ完成し、仰向けで寝たとき、首と布団のあいだに生じるすきまを、枕で埋めてやる必要があります。

中高年は、寝返りの回数が少ないため、頭が枕からはずれることがほとんどなくなります。その分、枕が身体に及ぼす影響は大きくなりますので、自分にあった枕を選ぶことが大事になります。
加齢につれ首の動きは悪くなるので、ある程度の硬さのある枕を選ぶことがポイントです。


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